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吸血殲鬼ヴェドゴニア MOON TEARS

吸血殲鬼ヴェドゴニア MOON TEARS
前作「吸血殲鬼ヴェドゴニア WHITE NIGHT」に続く完結編。
力業ですね。よくぞここまでまとめ上げました。ノベライズとしては十分に及第点です。
モーラの出番が少ないのが泣けたが。

すいません、前作もそうだったんだけど、各章題が主題歌とリンクしてんのね。
今気づいた愚かな私。
しかも内容ともマッチしてるし。なかなかのアイディアです。

多少ゲームのシナリオとは変わっているものの、主題は変わっていないし、ラストでリァノーンのエンドを選択したのも手堅い仕事だなぁと。
こういうとき、小説って一つのエンディングしか採れないのが辛い。
ゲームだったら複数用意できて、プレイヤーが一番気に入ったエンドを覚えていればいいわけだから。

ゲーム本編でもそうだったけど、ギーラッハの最期には燃えたよ。騎士はいいねぇ。

KLAN 5 苦闘編

文庫

※注! 分類上、著者を田中芳樹としていますが、実際には原案参加です。

……うわぁ。やっちゃった。
はっきり言って、「黄土の夢」(注1)になっちゃってるよ。
どう考えても田中芳樹案じゃない展開、どっから降って湧いてきたのか知らん後付け設定、隠しきれてないしょうもない伏線、お粗末な脇キャラ扱い、とおおよそ挙げるにいいだけ挙げられる、ダメノベライズの見本みたいな作品。

4巻まで執筆してた、霜越かほる氏はどこへ行ったんですか?
氏がかなりの健闘を見せていたので、わりかし納得して読んでたのに。これじゃ、購買意欲が低迷。
ラストだけは田中氏本人が書く、って以前言っていたけど本当だろうか。

著者が今回の浅野氏に変わってから、キャラの人格が変わってしまったのはいただけない。
おまけに文は下手だし、三点リーダの使い方とかも変だし。
しかも、ライトノベルの悪癖がモロだし。
「とりあえず恋愛話絡ませとけ」な展開で、キャラの人格は薄め、知性も薄め。理性も薄め。
言っておくが、田中作品に複雑な恋愛話は不要。
元々作者が「苦手」って公言してるんだし、読者もそんなの求めとらんわ。

ただラストのためだけにこのシリーズ買ってますが、限界近いです。
頼むから早めにラストにこぎ着けるか、たぶん大量に届いているであろう非難の手紙でも読んで、早々に軌道修正してくれることを望みます。


注1.田中芳樹がまだ絶好調に執筆してた頃、本当に筆が追いつかなくて原案という形で参加した作品。
が、執筆者がとんでもなく力量不足だったため、稀にみるつまらない本となり、全3巻のうち、この生粋の田中信者の私ですら2巻までしか買っていないという、ある意味すごい本。
実際、この作者はこれ以来何の執筆もしておらず、読者からどういう感想が寄せられたのかが伺い知れる。

吸血殲鬼ヴェドゴニア

吸血殲鬼ヴェドゴニア WHITE NIGHT
あまりにもゲームが面白かったので、うっかり買ってしまったノベライズ。
ま、ライターである虚淵玄氏がノベライズの際も監修してるんだから、間違いないだろうと思っての購入でしたが。
「つづく」って何だー!!

一冊で終わりだと思ってたのに! 聞いてないよ!!
ああああ、確認してから買えばよかった(;´д`)

中身は大変満足。
確かに「小説」としてはライトノベルの域を出られないんですが。
ストーリーはゲームと大筋変わらず安心。
このままだと、たぶん一番好きなエンディングの展開に持っていく……はず。
サウンドやビジュアルがない分、こっちの方がゲームよりも直球勝負かも。
骨太で飽きることのない展開で、この手の吸血鬼物が好きな人にはお勧めです。

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