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きみとぼくの壊れた世界(体験版)

新書
……どうしよう。
メフィスト5月増刊号に載った作品のうち、一番面白かったのがコレだったなんて(汗)
西尾維新にだけはハマるまいと心に決めていたのに。

なぜかと言えば、メフィスト系若手作家の中でも、ずば抜けて量産型、そして舞城王太郎とは別の方向に突き抜けちゃってる感が強い、ヤバイ作家だから。
必定、読者も圧倒的に若い世代が多く、私もそろそろ中年領域かな~、と思い始めてた矢先だったのに。
今回載ったのは、作者からの「読者への挑戦」を含む謎の提示部のみ。
解決編は製本版で……ってことはこれ、私に買えってことですか!?

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それではさようなら倫理。もう二度とお目にかかることはないでしょう。
今までありがとう道徳。本当にお世話になりました。僕は、妹を、愛します。
(本文より引用)
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……そういう(それだけじゃないけど)話なんです。くそっ、うかつだった。
うあぁぁぁぁ~確実に墜ちてるぅ(⊃дT)
早く製本版出ないかな(死)

九十九十九

新書 文庫
うっくっくっく。笑いが止まらないYO。
舞城王太郎は清涼院流水が嫌いに違いない。

そうとしか思えないよ、この展開。サイコー、舞城サイコー。
何を書いても超ネタバレにしかならないので、あえてここに書くことはないが。
(↑そういう作りなんです、この話が)
清涼院作品に怒りを感じた人にこそ読んでほしい、とんでもねー作品。
舞城初心者は絶対、何があっても、読んじゃダメ。そもそも意味が分からないと思うから。
あと、萌え系清涼院ファンも読んだらアカン。読んだら死ぬで。

とりあえず「述べる主」「述べ切れ内」「意味判らせてやんねー世」で死ぬほど笑った。

ハァレルゥヤ!

フレームアウト

新書
第27回メフィスト賞受賞作。
挑戦的な帯やメフィスト誌上の座談会での激賞を見て読むつもりの人。

信じるな。「メフィスト」を。

信じさえしなければ、貴方はまともな「ミステリ」と出逢うだろう。

言っておくがこの作品、出来自体はそう悪くない。構成も取り組み方も真面目だし、仕掛けもそこそこ練られてる。
(相応の経験値を積んだ読者じゃないと、看破&納得は難しいかも…)
この作品のキモである映画へのスタンスや、それに関する蘊蓄が嫌でなければ、それなりに楽しめるであろう作品であることは想像に難くない。

ただ文章が翻訳調で読みづらいのと、展開がずいぶん地味なのがいただけない。
読後、印象に残らないのだ。

地味というと、私は浅暮三文や太田忠司などを思い浮かべるのだが(両氏、申し訳ない)独特のトリップ感があって、新作のたびに新境地を開拓する浅暮氏や、根底に重いテーマを抱え、それを破綻させることなく端正な筆致で描ききる太田氏と比べ、あまりにも文章から受けるインパクトが希薄すぎる。

あの、ミステリを読んだ後の独特の「うぉぉ!そうだったのか!!」という感じがない。
仕掛けを重視するあまり登場人物の存在も希薄で、しかも展開に反復行動が多いため、一昔前の「コマンド総当たり型アドベンチャーゲーム」をやっているかのような「フラグ立て」的錯覚を受ける。
そのため、「ふー、やっと読んだ、さ、寝よ」とあっさり記憶の彼方に追いやられてしまう程度の読後感しか得られないのが最大の欠点。

それともこれは、映画に対して全然思い入れのない私ゆえの感想なんだろうか。
もっとちゃんとした映画好きの人が読めば、それなりに違うのかも。

というわけで、自他共に認める映画好きのYさん、ご一読お願いします。

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