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少女ファイト

1巻 2巻 3巻
■1巻
「G戦場ヘヴンズドア」を終えた作者が、古巣の講談社にフィールドを移し、バレーボールを軸にして挑む新作。
それにしても、今どき、なんてアンチック体が似合うマンガなんだろう。
(※マンガ読みで知らない人などいないだろうが、写植に使用されている字体のこと)

太すぎるぐらい太くて力強いシャープな描線が、キャラのトラウマを容赦なくえぐり出し、それでもどん底から這い上がろうとする姿勢を、問答無用の迫力で描き出している。
何のてらいもなく、ひたむきに迷いや情熱や激情を描くことと、短いけれど印象的で、時に鋭い台詞回し。
この作風を確実にモノにした作者によって、今作も抜群のヒキの強さを生み出している。
理屈をこねる必要はなく、ただ、純粋にマンガを楽しみたいと思わせる作品。
これ以降、どんな奈落と希望が待ち受けているのか、楽しみで仕方ない。

G戦場ヘヴンズドア

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■1巻
今まで読んだことなくて本当にごめんなさい。>日本橋ヨヲコ作品
……Amazon特攻してきます。


■2巻
いいね、いいね。実にこなれてきてる感じ。
圧倒的な熱量を持ちつつ、実にしたたかに計算されている展開に思わずニヤリ。
熱すぎる力感は、同時にゾクゾクした緊迫感をも感じさせてくれるし、今後の展開が気になって仕方がない。
一度は手に手を取って同じ道を志した者同士が、違うベクトルでその道を極めんとするとき、彼らはどこへ向かうのか。
自ら茨の道を選び、怒りと絶望を心の糧として独り闇に進んでいく鉄男に救いはあるのか。
確実に変わりつつある自身に困惑しながらも、人間として大きく成長しつつある町蔵は、そんな鉄男の手を再び取ることができるのか。

「IKKI」の月刊化に伴い、このテンションとクオリティを維持できるかが不安だが、ぜひともこのまま最終回まで行ってほしいもんです。


■3巻
作者が初めて望んだ形での大団円。
(今までは短編以外、全部打ち切りだったらしい……)
むき出しの神経に触れるような痛みに満ちた作品の、その決着は。
あまりにも心穏やかで、すべてが幸福に収まりすぎて、ちょっと御都合に過ぎるかな、と感じないわけではなかったが。
でも、それでもいいと納得できる形だった。
彼らが幸せになって良かった。

突出した才能を持っていたはずの鉄男が編集者に、
才能は並だけれど、「漫画を書き続ける」人格を、成長する過程で備えていった町蔵が漫画家に。

初めに鉄男が手を差し伸べ、次に町蔵が鉄男を助け。
二人は共闘し、決裂し、絶望の底に落ちた鉄男を町蔵が救い。
ラスト、打ち切りの続く漫画家として、自分の不甲斐なさを自嘲しつつも、未だ魂の腐らない町蔵のネームを読み、鉄男は再び手を差し伸べる。

戦友として。
親友として。

これからも彼ら二人はこの戦場で激しく、だが穏やかに戦っていくんだろう。
著者渾身の熱量と、さまざまな計算が絶妙なバランスを生んだ、勢いのある良作でした。
次回作が楽しみです。

バシズム 日本橋ヨヲコ短編集


作者初の短編集。

熱い。痛い。剛速球。
全部、誉め言葉です。

この作品群、私が高校生の時分に読んでたら、たぶん「ケッ」の一言で一蹴したと思う。
誰しもそうであるように、高校生の時にはこの「青臭さ」を受け入れられるほど素直じゃなかった。

この本を読んで気づいた。
私は、確かに早く大人になりたかったけど、やっぱり「学校」も好きでした。
あの時代、誰が見ても呆れるくらいにテキトーに過ごしてたけど、それでも無意味に熱くなる、がむしゃらなひたむきさを持ってた若い自分ってのも確かにそこにあったので。
この作品を理解できるほどに歳を取ってしまった自分もまあいいじゃないか、と思える、現在年齢崖っぷちの私(死)

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