新宿少年探偵団 まぼろし曲馬団の逆襲

新書
「新宿少年探偵団」シリーズ第7作目。
二年八ヶ月待ったわりには、可もなく不可もなくといったところか。
立ち回りのシーンが多いので、テンポは良い。相変わらず脱線や無駄が少ないし。
色々な事実と伏線が明らかにされ、予断を許さない状況になってきた。

初期のシリーズ作に比べ、子供が抱える「闇」や「もどかしさ」みたいなものが薄れてきたのが少々不満。それだけ、各メンバーが「大人」になりつつある、ってことなんだろうけど。
それでも、子供に突きつけるにしてはあまりにヘビーな事実を、端正かつ冷静な筆致で書いて読み手を鬱にする技術は相変わらず大したもの。
さすがに重く苦しく、辛い話を真骨頂とする作家だけあるわ。(誉めてます)

しかし今回の伏線で、どうやってもイヤ~な展開に持ち込まれそうな雰囲気が楽しみではある。
完結まであと二冊。
ラストで私を打ちのめしてくれるよう、気合いを入れて取り組んでほしいもんです。