花と太陽と雨と

……どうしよう。あたしってバカなのかも
以上がクリア直後の感想。

話の半分以上がちーーーーっとも分からなかった。

私と同じくAVG好きの妹が絶賛し、各方面での評価も悪くなかったので、勇んで取り組んではみたものの。

プレイ開始直後 →??? ま、まあ始まったばっかだしね。
数 日 経 過  →???? どうしよう、結構中盤だと思うのに、ますますわけが分からん。
プレイ終盤間際 →????? ……き、きっと怒濤の謎解きがあるに違いない。きっと。たぶん。おそらく。
エンディング後  →?????? アパラパピプーヘ(°◇、°)ノ~ ←壊れた

とまあ、全編にわたって(私には)意味不明。
あとで聞いたところによると、このメーカーの前作「シルバー事件」をプレイしているかそうでないかで、だいぶ理解度が違ってくるらしいが。

あまりの理解不能っぷりに、どこが良かったのか妹に聞いてみると、
「全部」
という身も蓋もない答えが返ってきて、思わず鬱になりかけましたが。
私と妹とでは、プレイに関する心構えからして違っていた、ということが、その後数時間のディスカッションにて判明。

どうやらこのソフトは、その場その場の雰囲気や世界観、軽妙な会話を楽しむソフトであり、私のように世界の謎や、事件の真相を追い求めるものではないらしい。
なるほど。そう言われてみれば非常に思い当たる節がある。

どうもこのソフト、作りがゲームというより映画的
しかも、B級エンターテインメント系映画ならともかく、非常にシュールでエキセントリックな実験作品。
まさに、観客を選ぶタイプの映画なのですよ。
むろん、映画的であるがゆえに、プレイヤーは徹底的に他人。
確かにキャラを操作しなくてはならないが、思考の上で手を出す必要は皆無。
プレイ中、諸所で強要される客観性を薄々感じ取ってはいたものの、このゲームは自分で考えて謎を解く作品ではない、ということに気づいたのは、クリアしてからだったというおマヌケっぷり。
そして、それゆえにレビュー冒頭の脳内パラドクスを起こしたのだ、ということも。

何せ、「ゲーム」として盛り上げるべき演出であるはずの謎解きは小手先。
謎の回答は、プレイ時にいつでも見られる島のガイドブックにすべて載っている。(本当だよ!)
要するに、この謎解きは、プレイヤーにガイドブックを隅から隅まで読ませるための道具でしかない。
そして、このガイドブックを何度も読み返すうち、プレイヤーは世界観を否応なく叩き込まれる……という次第。

そうまでして見せたかった世界観、というのは確かによくできている。それは私にも分かった。
プレイヤーは幻の楽園――リゾート地「ロスパス島」を、事件解決のために奔走する羽目になるのだが、この島の全体的なデザインや、雰囲気、それを魅せるためのカメラワークや、アレンジの効いた音楽は私も好きだ。
これだけだったら相当の高得点を付けちゃうぞー、と思う。

だが、明らかにメタ構造を取っているこの作品、その見せ方が何とも雑すぎる。
このため、プレイ中に酩酊感だけはあるけれど、すべてが終わったあとに、すうっと落ちていくあの感じがない。
さんざん毒と電波を振りまいて、起きてみたら二日酔いだった、というイメージがつきまとって仕方がないのだ。
これは、やたらとキャラの移動が面倒くさく、それに手間取ってシナリオに没頭できないせいだ。
この点をもっと洗練された手法にしてくれれば、それこそゲーム史上でも稀な作風の異色作として評価できたと思うのだが。

トータルバランスではなく、フィーリングの合う人のみがプレイする価値がある変な作品。
私は……こういうゲームがあってもいいとは思う。
評価はするけど、正直苦手。嫌いじゃない。でも苦手。
ミステリファンなら、邪悪さのない摩耶雄嵩みたいなもん、と言えば分かっていただけるだろうか。
局地的解釈ですんません。だってマジで分かんないんだもんーーーーー(⊃дT)