FINAL FANTASY10
一連のPS版FFシリーズのせいですっかりプレイする意欲を失い、長年未プレイだった今作。
たまたま機会に恵まれたので、重い腰を上げて取り組んではみたものの。
正直、ここまで頭にくるとは思ってませんでした。
スタート直後から意味不明のシナリオ。私は何をすればいいんですか?
そして相も変わらず美麗すぎて何がなんだかちっとも分からないマップ。曲がり角ってどこよ?
まったく引き込まれない導入部分。意味不明のまま異世界へ飛ばされ、そこでも意味不明の展開が待ち受ける。
そして、ウザイ人格代表格としか思えないヒロイン登場。
はっきり言って、こういうミエミエの「私、明るくてけなげです」なヒロインは、私が最も憎むタイプである。
というより、今作では誰一人として魅力的、もしくは共感できるキャラがいない。
そもそも、ストーリーに唐突な部分が多すぎて、キャラに対して理解を深めるどころか、
「何でここでそういうこと言うかなぁ?」
といった疑問と怒りの方が多く浮かび上がってしまうのだ。
そして、RPGとは名ばかりの、完全に失われた自由度。
ゲーム開始からほぼ終盤まで、ユーザーには勝手を慎んでもらいます、とばかりに押し付けられる強制イベントの嵐。
息抜きしたくともできない、よそ見すら許されない厳格なルーティンワークを押し付けられ、プレイヤーはうんざりする。
何せ、マップを自由に動き回れるようになるのは本当にラスト直前。
RPGって「ごっこ遊び」でしょ? なのに、感情移入もできない世界観とストーリーを押し付けられ、さらにプレイヤーの分身であるべき主人公にはすでに人格が備わっている。(おまけにそれがバカでウザイ)
これだけでもやる気急降下なのに、せめてその世界を楽しもうかと思っても、フィールドすら自由に行き来できない。
そこまで強制されるのに、序盤から見落としてしまうと取り返しのつかないサブイベントの数々。
そのサブイベントもちっとも楽しくない上に、発生条件が極めてシビアでヒントも分かりにくい。
今回、攻略情報まったくなしでパーティー全員の最強武器防具を揃えた人は神だと思います。
戦闘システムにしてもそう。
いつものFFらしい、戦術次第で結構無茶ができる戦闘ができるようになるのはゲーム終盤。
そのためには序盤からラストを見据えた戦略を立てねばならず、そんなのファーストプレイでできるかよ! と叫びたくなる。
これだけはもちろん終盤でも挽回可能だが、気付いたときには今までのレベルアップが無意味に思えてくるという達成感のなさ。
そして、パーティー全員が同じアビリティを使えるのは便利なのだが、反面、没個性に陥ってしまう罠。
お前は殴り担当、お前は回復担当、といったRPGらしい役割分担が意味を成さなくなってくる。
実際、うちのパーティーでは黒魔術のねーちゃんのパンチですらザコを瞬殺できるという恐ろしい現象が。
逆を返せば、これは再プレイする、もしくはやり込みする人を見込んでのシステムであるとも言える。
が、肝心の再プレイなどする気が起きないという致命的欠点を内包しているのだが。
毎度のことながら、確かにCGムービーは素晴らしい。
が、だからそれはどうした? と問わずにはいられない。
ここまでRPGを愚弄した、RPGと名乗るゲームを私は許すことができない。
何一つ心揺るがすところのない、正真正銘の駄作でした。もう二度とやらねぇ。