1  |  2  |  3  |  4  |  5  |  6  |  7  | All pages

遙かなる時空の中で

出ました、ネオロマンスの雄が。
ネオロマ好きのMが喜び勇んで購入したのだが、どうやら微妙に好みには合わなかったようで、何度かプレイして放り投げられたこの作品。
私は普通に面白いと思いましたよ? 出てくる奴が皆アレなのは置いといて。

元祖ネオロマの「アンジェリーク」よりゲーム性とストーリー性がちょっぴり高めに作られており、時には切なく痛いエピソードを盛り込んだ今作。
よりディープでクラシカルな、ピュア・ハーレクインとでもいうような雰囲気にまとまっていて、この手の作品が好きな人ならかなりハマるのではないかと。
その分、ひたすら脳天気なおバカ路線と笑いが全開の「アンジェ」と違い、気軽に笑い楽しく恋愛シミュレーションをやりたい、という人には向かない。
とにかく、キャラとのイベントをかなり掘り下げて作りこんであるので、とりあえず全員クリアしておきたいという姐さん方には非常に強敵であると断言する。

どクソ長えんだ、これが。

「アンジェ」のように、パラメータが一定水準に達したらそこでラブラブエンドというわけにはいかず、途中で自分に課せられた使命を投げ出すことは不可能。
つまり、どうあがいても、どんなにラブラブになろうとも、必ず基本シナリオの最後までプレイしなければエンディングは迎えられない。(一部例外もある)
これがもうホントつらい。一人目のときはいいのだが、何せキャラは八人もいるのだ。
ある程度までは掛け持ちはできるのだが、途中からは個別ルートに入ってしまい、それを延々と×8。
死ぬから。マジで。
当然、八人もいれば「できれば避けて通りたい」キャラというのも出てくるわけで、それがダルさの原因に。
しかも私が、「これ! このオヤジ(敵)落としたい!」と色めき立ったキャラは攻略対象外でした。ショボボーン。

そんなトホホ感をさらに、単調で芸のない戦闘モードが助長する。
いらないから、これ。誰もネオロマンスにこんなの求めてません。
「自分を守って戦う男と、それを支える主人公」という姿は確かに恋愛物として酔いやすいシチュエーションかもしれないが、そんな敵と長丁場の戦闘を繰り返さなくてはならないキャラが情けなくて、
「こんなザコ一匹に手間取ってんじゃねえよ、鍛え直せゴルァ!(゚Д゚#)」
と逆ギレしてしまう、いけないヒロインの私ですいません。どうやらネオロマをプレイする資格を持ってないようです。
ただ、異常に豪華な声優陣が、現実ならありえないクソこっ恥ずかしいセリフを惜しげもなく次々としゃべってくれるので、その点で身悶えは必至。
(半分は笑いすぎで震えているわけだが)

ある程度オーソドックスなエピソードでまとめられつつも、ツボをしっかり抑えた作りでさすがに本家の面目躍如といった感のある今作。
ネオロマ好きならやってみて損はない一品。
余談だが、中の人たちが歌っている「遥時」シリーズののキャラソンはかなり出来のいいものが多いです。
とんでもない数が出ているのだが、中の人好きならチェックしてみれば面白いかも。
ちなみに私のお勧めは、「電光石火の恋」(歌詞とパフォーマンスがめちゃウケる)と、「黒き氷塊の楼閣」(純粋に好み)。

ひぐらしのなく頃に

※この作品は同人ゲームです。出題編の「ひぐらしのなく頃に」と、解答編の「ひぐらしのなく頃に解」の二枚があります。

この作品を語るには、まずその特殊な形態から説明しなければならない。
ジャンルとしてはサウンドノベルに該当するが、肝心の選択肢がない。(理由は後述)
それぞれ、基本の世界観を同じくする、「鬼隠し編」「綿流し編」「崇殺し編」「暇潰し編」という、出題編と呼ばれる4本のシナリオが2002年の夏コミから順次発表されており、これの解答編として、「目明し編」「罪滅し編」「皆殺し編」「祭囃し編」の4編がある。
それぞれのシナリオでも単品として成り立つが、作品の根幹の謎というのは、この8本すべてをプレイすることで初めて明らかになる仕組みになっており、8本で「ひぐらしのなく頃に」という1つの作品であるといえる。
だが、読むだけなんだからゲームじゃないだろ、と早とちりすることなかれ。
例えプレイヤーが自ら選ばなくとも、立派に「ゲーム」と言えるだけのインタラクティブ性を兼ね備えている、かなり特殊な作品なのだ。

重ねて言うが、この作品には、まったく選択肢がない。
そして出題編では、当然ながら謎が提示されるのみで、解答は与えられてない。
そればかりか、ラストは必ず凄惨なバッドエンドで、後味の悪いものばかり。
当然、初めてプレイした人は、大混乱に陥るに違いない。
各出題編のラスト、何をすることもできなかったプレイヤーに対し、初めて作中からメッセージが提示される。

「これを読んだあなた。どうか真相を暴いてください。それだけが私の望みです。」

最後の最後にようやく与えられるプレイヤーの役割とは、「作中の謎を推理し、真相を見つけ出す」というもの。
つまり、推理する過程をゲームとして楽しむ作品なのだ。
その方法に規制はない。自サイトで考察を展開してもいいし、BBSやチャット、オンラインに限らず、オフで友人同士と議論を交わしてもいい。
タイムテーブルを作り、証拠品を挙げ、巧妙に張られた伏線を解きほどく、そのプロセスをゲームとみなす方法論は、これまでのコンピュータゲームとは一線を画したもので、まさにアイディア勝利。
さらに、この発表のフィールドが同人ソフト界だったというのも重要な要素の一つ。
夏・冬2回のイベントに合わせてシナリオを発表、という、適度なインターバルを空けることによって、各所の考察にも拍車がかかるし、その謎にじっくりと取り組む余裕も生まれる。
何より、商業的なリスクを危惧する必要がない同人業界、当然、こういう実験的で特殊な形態に耐性のあるユーザーが多い。
結果、驚異的な価格の安さも相まって、あっという間に広まったわけだが。

最初は本当にシナリオのインパクトだけで勝負していた感もあったのだが、制作を重ねるごとに演出や音楽のレベルアップが図られ、全体的なクオリティもかなり底上げされている。
特に、シナリオ中の文章はさほどでもないのだが、パッケージや作中でのアオリやキャッチコピーのセンスはかなり良い。
適度にシニカルで、適度に挑戦的。その言葉の選び方が洗練されていて、思わずやってみたい、と思わせる力がある。
もちろん、最大のメインなのはシナリオで、発表当初、しばらくは「正解率1%」を誇っていただけあって、非常に意地が悪く(※褒め言葉)、凶悪な謎の数々。
また、ミスリードや伏線張りが実にさり気なく、巧妙に行われていて、決して容易には解けない仕掛けになっている。

そして、尻が飛び上がるほど怖い。大抵のホラーには耐性がある私だが、この作品は本当に怖かった。
さほど回数は多くないのだが、ここぞという箇所での演出が群を抜いて光っており、嫌が応にも印象付けられるのだ。
しかも、その怖さが、思ってもみなかった方向から突然やってくるため、不意をつかれること数知れず。
今ひょっとしたらくるかも、というドキドキ感より、いきなり背後からワッ、と驚かされる感覚に似ている。
よって、心臓が悪く、怖いのが苦手な人はやめた方がいいかもしれない。部屋の隅でガタガタ震える準備はOK?

よく、未プレイ者から、「あの絵がダメ」と言われるのだが、気持ちは分からなくもない。私も苦手な絵柄だからだ。
だが、極端にデフォルメの効いた、一見シリアスとは無縁の明るさを感じさせるこの絵柄だからこそ、それが歪んだ際の恐怖が助長されるという効用もある。慣れればあまり気にならなくなる上、ストーリーが展開するにしたがって、絵などどうでもよくなっていくので、食わず嫌いせずにぜひお試しを。

ところで、これからプレイされる方に、一つお願いを。
「ひぐらし」の前半は、はっきり言ってクソだるい。初回、私は危うくプレイ序盤でやめるところだった。
初めて1時間近くは、メインのキャラ紹介も兼ねているため、いかにもオタク好みのハイテンションな掛け合いが続く。
さらに、平和でのどかな村の暮らしを強調するため、特筆することもない冗漫な日常がダラダラと繰り返し描写される。
そこには、パッケージに記述されているような陰惨な雰囲気は微塵もない。自分の買った作品、ひょっとして間違った?
と疑いたくなるほどに、謳い文句とのギャップがある。
そうして、まるで出来の悪いギャルゲーのような応酬に辟易し、あと30分やって面白くならなかったらやめよう、と思っていた矢先に、突然足元が崩れて、奈落の底が現れたのです。
その、陰と陽のギャップがあまりにも大きすぎ、気が付いたときには、もうどっぷりゲーム世界にのめりこんでいた始末。
だからどうかお願いです。どんなにダルくても、どんなに眠くても、どんなに飽きても、世界が反転するまでは我慢して。
そこからこそが「ひぐらし」の真骨頂、そして、そこまでプレイして初めて、それまでのダルさは演出だったと気付けるので。

今回は、各エンドがどうこうというネタバレらしきことは書かないし、書く必要もない。
「推理すること、自分なりの回答を見つけて楽しむこと」を前提に作られた作品に対し、それは野暮でしかないので。
ただ一つ、最終シナリオの祭囃し編、「カケラ紡ぎ」のアイディアには、素直に感心した。
すべてバラバラに思えた伏線が、一つの目的へと向かって急速に集約されていく快感。
7つのシナリオで辛酸を舐めてきたプレイヤーが、ようやく反撃に転じることができると分かった際の高揚感。
「鬼隠し編」~「皆殺し編」という、7本もの前段階がなぜ必要だったのか、という根本的な謎に対する、明確な回答。
それを、今まで一切なかった、「ゲーム」らしい手法によって表現する演出。
最終シナリオに相応しい、優れた手法だと思った。

正直、これからプレイする人に対し、羨ましいと思うのが半分、残念だね、と思うのが半分。
最初の羨ましいは、夏、冬の間の新作までのもどかしさを味わわなくて済むから。
後の半分は、新作が出るたびに各所で新たな推察が飛び交った、リアルタイムでの熱気を感じることができないから。
そして、自分がそのムーブメントに少しでも参加できたのをうれしく思う。

諸々のエピソードに関して、多少のツッコミや不満はあれど、それはこの作品自体の味を損なうものではなかった。
値段の安さや、ある程度の素養を持ったゲーマーをターゲットに据えた同人作品という立場を、今までにない方法論で最大限に活用した作品。こんな手法があったのか、と思わず膝を打たずにはいられない。
怖いの平気な未プレイ者は、今すぐ公式サイトへGO。第一エピソードの「鬼隠し編」、丸々一本体験版にてプレイできます。

総ボリュームCD8枚分ものエピソードに加え、思わず誰もが考えずにはいられない謎を提示し、それを夏・冬という短い期間内で、毎回ほぼ狂いなく出してきた生真面目な姿勢。
そして、それを破綻させることなく、見事な大団円へと着地してみせた製作者に拍手と敬意を。

花帰葬

※この作品は同人ゲームです。ついでにかなり女性向け。苦手な人は回れ右でお願いします。

BL業界では相当に評判の良い同人ゲーム、しかも現在(05/6月)、同人作品でありながらアニメイトでは複製原画のキャンペーン中というほど力が入ってるのだから、どれやってみるか、と重い腰を上げてみました。

確かに女性の手を感じる、実に繊細な美意識に彩られた佳作。
オープニングからシステムの細部に至るまで、きっちりと細やかに統一されたセンスが世界観と抜群にマッチしており、パッケージも含めて一つの「作品」として完璧な調和を保っている。
この美しく儚い物語を違和感なく表現するために、画面の端々にまで相当こだわりを持って作り上げたのだなぁと感嘆させられることしきり。
このこだわりこそが同人ゲームの証であり美点だ。
基本的に商業作品は一つの意志が通りにくいから、ここまでの統一感を出すことはなかなか難しい。
(多人数で作るから当たり前、かつ仕方のないことだが)

システムは吉里吉里2で作られており、動作も軽快で難解な単語にはルビを振る機能も実装しており、ファンタジー系ビジュアルAVGとして充分及第点。
メッセージウインドウなどのカスタマイズもできるが、せっかくのこのセンスをできればこのまま味わってほしいので、デフォルトでプレイすることをお勧めしたい。
AVGとして当然既読スキップもあるが、エフェクトは飛ばせないので、再プレイ時はやや作業感を伴ってしまうのが難点。
ED数は多いものの、メインシナリオからの派生となるものが多く、その補完をする際はこのエフェクトの発生が鬱陶しく感じてしまう。

物語自体はさほどボリュームもなく、最近の長大なゲームに比べれば短編くらいのサイズしかない。
だが、その中に詰まっているストーリーは、どんな最後にたどり着いても違和感なくまとめられている。
よく言えば予定調和、穿った言い方をすればどれも意外性がないのだが、下手にいじると簡単に崩れてしまいそうな、危うい均衡の上に成り立つ美しさ、とでも言うのだろうか。
とにかく、繊細で洗練されていて、まさに手のひらに落ちて消えてしまう雪のような儚い印象。
一歩間違えば(良い意味で)「乙女チック」ささえ漂う、古き良き時代のコバルト文庫ファンタジーの世界がここに。
よって、これは、BLというよりは、BL風味の作品。
はっきりと「ラブ」を匂わす描写はなされておらず、もちろんそういった行為に及ぶこともない。(ちゅーすらない)
生々しさの伴わない、プラトニックでひたすら精神的な関係は、世俗に汚れまくったねーさんにはかなりまぶしい。
そういう点で言うと、より若い女の子に好まれる作風かも。
(でも最近の小中学生ってすげーからな……)

そんな世界を最大限に盛り上げる珠玉の音楽
久しぶりにサントラが欲しいと思ったほどです。素晴らしい。
音楽に関してはあまり詳しくないのだが、奇をてらった転調や、小手先の面白さに囚われない正統派の印象。
実に品良く、旋律がそのものが幻想的で美しく、場面場面にしっかり溶け込み、演出面に多大に貢献している。
挿入歌が入るある場面などは、曲の格調高さと相まって、震えがくるほどぞくりとさせられた。
この壊れやすい世界観に音楽を付ける、という作業は並大抵の労苦ではなかっただろうに、まさに完璧な仕事ぶり。
惜しみない賛辞を贈りたい。

グラフィックもかなり頑張っている印象を受けた。
塗りもしっかり、背景にも手を抜かず、立ち絵も豊富で、とにかく丁寧な仕事。
滅びに向かい静かに進む物語ゆえ、どうしても起伏が乏しくなりがちなのだが、立ち絵の微細な表情の変化や、雪や心情の揺らぎ、夢のシーンなどで画面の視覚効果が巧みに使われており、単調になるのを防いでいる。

ただ、どう考えても人物が人間的に怪しすぎる骨格をしており(驚異のなで肩、戦慄の細腰)、淡く綺麗な絵柄ではあるが、やはりかなり少女漫画っぽさがある。ちょい前の「花とゆめ」風味。
ただ、これは好みが分かれると思うが、ハマればこの淡泊ながらもクセのある絵柄にのめり込むこと必至。
私はこの色遣いや服のデザインセンスなんかは結構好き。
でも男は肩と背中。という持論なので、筋肉の一つもなさそうな兄ちゃんたちはちょっと残念でした。
軍人ですら細っこいのってどうなのよ。私の方が強そうだよ。←おい

さて、ハマる人続出、乙女系ねーさんたちに旋風を巻き起こしたシナリオだが。
大変に良くできた、究極の「セカイ系」
(当サイトのレビューを読むような方で、「セカイ系」の概念を知らない人はいないと思うので、註釈はしません。
万一知らない人はググれ)

ただ、通常のセカイ系なら味方、もしくは近い関係同士で展開するはずなのに、「世界で唯一の加害者と犠牲者」という設定を施したところが、このシナリオのキモでいやらしいところ。(※めっちゃ誉めてます)
そして、「滅びゆく世界・滅びを免れない運命」という、物語が始まった時点ですでに終局を匂わせる手練がまた憎らしい。
大抵のプレイヤーはこれで、「ちょっと、アンタたちどーなるのっ!」と釘付けになるはずだ。
ただし、この手の世界観は、もんのすんごく人を選びます。確実に受け入れられない人もいるのでご注意を。

はっきり言って、私は一般人には勧めない。
元来、セカイ系が好きなら別だが、この手の物語というのは基本的に寛大な人か、架空物語経験値の高い人じゃないと、
「苛つく・意味不明・納得不可」で切り捨てられる危険性があるので。
まぁ、同人ゲームの存在を知っていて、かつ手を出すような人なら、ある程度の素養は持ち合わせていると思うので、その辺は自己責任で。

ストーリーは短めだが、かなり堂々巡りの印象もあるのが否めない。
なんせ、主人公が選べる道は、「自分が殺される=世界は救われる」、「自分は生き延びる=世界は滅びる」しかないのだから。
極めて単純、かつ不条理な箱庭システムの中で揺れ動き、逡巡を繰り返す中で刻一刻と滅びに向かう世界。
設定はシンプルだがドラマティックで、それゆえに登場人物たちが織りなす群像劇は興味深い。
ただ、物語の下敷きに人を殺めることは絶対悪という概念があり、それでも戦争が起こってしまうのに、その描写はほとんどなされない。
どうしても主人公対関係者の理屈でのみ物語が進行してしまい、そこに物語としての薄さが出てしまう。
世界の滅び方も、「すべてが雪で白く覆われ何もなくなる」という、究極の静寂を感じさせる、ある種の美しさを伴ったものであるため、あまり「世界が滅びること」への重みが感じられないのだ。
(これは自分と世界が直結しているがゆえの、セカイ系共通の命題でもあるのだが)

そこで、いくら主人公が滅ぼしたくない、失いたくない、と言っても、「別に滅んでもいいんじゃない?」と思ってしまう私は、ひょっとして魂が魔王ですか。
まぁ、そう思わない人が多いからこそ、このゲームの支持者が多いわけですが。

別に私、この物語が嫌いなわけじゃないです。むしろその逆。
どうあっても絶対に犠牲が出てしまう、嘘のない結末は好むべき展開だし、世界を限りなくシステマティックなものとして捉えた、ある意味冷たいまでに突き放したその感性も好き。
自分に優しくなかった世界よりも、誰よりも心を寄せてはいけない、絶対の殺害対象をそれでも選ぼうとする、そのエゴイズムも大好き。
だから、各EDで誰の犠牲が出ても、人によってはそれがバッドにもグッドにもなりうるし、しかもそれが決して物語の枠組みからはみ出さない。
ED数が多いゲームにありがちな、「えっ、それはこの展開でないんじゃない?」といった違和感の発露がない。
完璧に製作者に管理されたレールの上で踊らされるのも、ここまで強固な美意識に彩られているのならむしろ快感。
最後までただ静かに、この物語の余韻を楽しみたいという気持ちにさせられる。

良くも悪くもプレイヤーの介入を許さない、確固たる世界観
キャラ萌えや妄想の余地はかなりあるので、脳内補完能力の高いねーさん方にはお勧めできます。
あと、確実に男性プレイヤーは対象から除外されてますが、それでもやってみたいのなら止めはしません。
むしろ、直接的なBL描写はまるでないので、かえって取っつきやすいかも。
でも、普通の男性的な感性の持ち主だと、さほど面白くはないのでは、と思います。
これは、まごうことなき女性による、女性のための乙女ゲームに認定。逸品です。

 1  |  2  |  3  |  4  |  5  |  6  |  7  | All pages