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CLANNAD

このゲームは全年齢対象ですが、18禁で名高いブランドの作品のため、そちらに分類されることが多いのが実情です。
そのため、レビューはあえて18禁コーナーに記載しました。こちらからどうぞ。

美食戦隊 薔薇野郎

「ぐるめせんたい ばらやろう」と読む。「びしょく」ではないのでそこんとこよろしく。

……素薔薇しい。

ゲーム自体は、「ファイナルファイト」タイプのオーソドックスな横スクロール格闘アクション。
だが、そのゲームセンスとステキなシステムは、クソゲーとは単純に言い切れない、不気味な雰囲気を醸し出している。
これは究極レベルのバカゲーだ。

まずプレイキャラを選択できるのだが、その彼らの名前が、

  • 「爆発男爵ぼんじゅーる」……兄貴。超兄貴。

  • 「爆発貴婦人まどもあぜる」…女王様。

  • 「大爆獣とれびあ~ん」………美形だが声が変。
  • うああああ、何て悩ましいんだ。頭痛が痛い(※1)。
    彼ら薔薇野郎にはそれぞれ好みの食材があり、それを得るために敵キャラを多彩なアクションで倒しつつ進んでいく。
    さらに、「ポージング」(ボディービルでよくやるアレ)で敵の攻撃をかわせたり、敵の倒し方によって得られる食材が変わったり、と戦闘システムも相当奮っている。

    ……素薔薇しい

    そして、このゲームの最もイッちゃってる要素が、「ライフアップグルメシステム」
    道中、敵を倒すたびに奴らは何かしら食材を落とすのだが、まずはそれらを拾い集める。
    このとき、ほんのドット単位で体力が回復する。が、あまりにも目に見えなさすぎなほど少ししか回復しない。
    さて、面をクリアした際の「ディナータイム」では「サイバーシェフ」が現れ、彼に任意の食材を二つ渡すことになる。
    それを調理してもらい、出来上がった料理を食べてパワーアップ&体力回復……するのだが。

    パワーダウンもしちゃうんだよ。これが。

    プレイキャラの好みの食材を使えば、かなりのパワーアップが期待できるが、それをうっかりしくじると大変なことが待ち受けている。
    以下、危険な食材の掛け合わせ例。

  • アイス+米=アイスクリーム丼

  • 納豆+パン=納豆パン

  • きのこ+きのこ=毒きのこ(究極の取り合わせ。次の面に突入と同時に即死)
  • 素薔薇しいvv

    この、ハラハラドキドキ腹下し確定な、バカゲーを狙った挙げ句にそのはるか上空を行く卓越したセンス。
    残機や1UPすらない、男気溢れるシステム。
    コンティニューはあるが、難易度を「アツい」にすると、それすら使えなくなってしまう。
    同封のアンケートハガキには、購入の動機欄に、「間違ったから」というステキ回答が用意されている。

    素薔薇しいvvv

    念のため申し添えると、このゲーム、バランスはわりと良く、操作も軽快で難が少ない。
    アクション要素は驚くほどまとも。というより、秀逸なくらいに多彩
    グラフィックも緻密だし、群を抜いて狂ったこのコンセプトを除けば、かなり遊べる秀作として名を残していたかもしれない。

    いろんな意味で無駄にすごすぎるこのゲーム。
    あまりの素薔薇しさに、近年、「ユーズドゲームズ」誌で取り上げられたので、知っている人も多いかも。
    噂では、コレを開発したチーム全員が責任をとって退職した、って聞いたんですが本当ですか?

    さぁ、アナタも今すぐ中古屋でソフトをゲット!
    そして共に誉め称えましょう。

    素薔薇しい! と。


    (※1)よくある日本語の間違った使い方例。
    だが、2001年最大の問題作「リアル鬼ごっこ」の中で、作者は「小説家」という言葉を生業とする職業でありながら、平然と作中でこの表現を用いた。他にも「疲労の余り疲労困憊している」とかステキ表現が満載なので、絶対に金を出して読んではいけない。 

    高機動幻想ガンパレード・マーチ

    宣伝費と評価がみごとに反比例した驚異のゲーム。
    噂に聞く限りでは、何とこのゲーム、宣伝費がゼロだったらしいです。マジで。
    昨今、メディアの宣伝効果無くしては売れるはずもないゲーム業界、それでもこのゲームの評価がやたらに高いのは、その斬新さと異常なまでに綿密な世界設定が他の追従を許さないから。
    実際、私が今年(2001)クリアしたゲームの中で、間違いなくベスト1。久しぶりに2周以上クリアした。
    (最近のゲームはやたらに長くて、2周目をプレイしているヒマがない)

    そして得られたのは、
    「ファーストマーチで563機撃破。当然Sランククリア
    というバカみたいな結果。
    2周目は、
    「舞プレイで327機撃破。当然Sランククリア
    というアホみたいな結果。

    ちなみに、2周目の撃破数が少ないのは、5月10日まで粘らずに、絢爛舞踏章を取った時点で最終戦を起こしたから。
    粘ればたぶん600機以上はいけたと思う。<やりすぎ
    ……時々、自分が怖くなります。
    まあ、世の中には1000機撃墜、というまさに決戦存在な方もいらっしゃるようですし。すげえよ、マジで。

    とまあ、現在のクソ忙しい生活のプライベート部分をほとんど費やし、もののみごとにやり込んでしまうほどドツボにはまったこのゲームなのだが、何せ、ジャンル分け不能なゲームなので、「どんなゲーム?」と聞かれるとめちゃめちゃツライ。
    一応、「学園もの」プラス「SLG」とでも言うべきなんだろうか。


    50年前に突如現れた人類の天敵「幻獣」。
    人類は存続のために天敵と戦うことを余儀なくされる。
    1997年、幻獣と戦い続ける人類は、劣勢のあまりユーラシアから撤退。幻獣軍は九州西岸から日本へ上陸。
    事態を憂えた日本国首脳部は、1999年にふたつの法案を可決し、起死回生をはからんとする。

    幻獣の本州上陸を阻止するための拠点、熊本要塞の戦力増強。
    もうひとつは、14歳から17歳までの少年兵の強制召集であった。

    プレイヤーはこの少年兵の一人「速水厚志」。
    「人型戦車兵器・士魂号」のパイロットとして戦闘に参加することになる。


    というのが、はしょりまくったこのゲームの概要。
    実はめちゃくちゃ暗い上に、かなり切羽詰まった状況だったりする。

    ゲーム内容としては、とにかく何をしてもよいのだ。
    一応主軸となるストーリーはあるが、その中でどう生活するかはプレイヤーの自由。

    真面目に授業に出て同級生とラブラブな学園生活をエンジョイするもよし。
    戦闘に明け暮れて鬼神のような人生を送るもよし。
    世界の謎を解き明かすことに腐心してもよし。
    他のキャラをつけ回すストーカープレイに走るもよし。

    プレイヤーの勝手気ままなスタイルをすべて許容し、かつ破綻を見せない驚異のゲームシステム。

    何せ、普通のゲームだったら回避できないはずの戦闘パートですら、このゲームでは回避できる。
    (だから、SLGと断言できないのだが)
    一応、エンディングにランク付けはあるものの、実はそれは大した意味をなさないのではないか、とすら思う。
    Sランクを取って、初めて世界の謎を垣間見ることになるのだが。
    むしろ、このゲームをどう遊んだか、ということの方が、プレイヤーにとっては重要なのだ。
    だって、世界の謎を解くより、ストーカープレイの方が楽しい人だっているもんね。
    私はこの「世界の謎」って奴にどっぷりとハマった口であるのだが。

    何せ、シナリオの切れ味がすごい。
    セリフや展開が重い。舞台が戦時中であることをことあるごとに感じさせてくれる、非情でリアルな世界。
    これは、ゲームの中であるはずなのに、毎日が死と隣接しているはずの彼らに、それでも淡々と日々を過ごしている生活臭が感じられ、

    あまりにも日常的すぎて。
    あまりにも現実的すぎて。
    あまりにもありえそうで。

    その生々しさが、ふと恐くなる。
    それは、友人同士の会話の中でも如実に現れている。

    通常の人間では到達できないとされる、幻獣300機撃墜。
    これを、プレイヤーが操るキャラクターが成し遂げたときの同級生の反応はとても冷たい。
    普通のゲームでなら勇者として崇められ、誉められるべき場面であるのに、だ。
    同級生達は怯え、遠巻きにし、話しかけると敬語で答える。
    普通に考えるとそれはとても当たり前の反応なのだが、てっきり賞賛の言葉をもらえるとゲーム思考に慣らされてしまっていた頭では、思いもつかなかっただけにショックも大きかった。
    ちなみに、ゲーム中で最も私が印象深かったセリフ。

    「お前の選んだ道だ。気にするな。死を呼んで舞う美しい化け物よ。
                          人を守るために人でないものになったのだろう?」

    通常の人間にとって「勇者」とは、「人でない」異端者であり「恐れられるべき存在」であること。
    仮想世界の住人にそれを指摘されるとは本末転倒だが、こういう細部のセリフにまで神経が行き届いているこの作品、他にも思わず「真理かもしれん」と思ってしまうセリフが目白押しだったりする。
    さらに難解で壮大、かつ多重構造の設定がこの世界観を盛り上げる。

    ライトな人はライトなりに、深い人は深いなりに三者三様に遊べるゲーム。
    周回すればしただけ、新しい魅力と切り口が見えてきます。私も間もなく再プレイを始めるつもり。
    取っつきは悪いかも知れないが、ものすごい可能性を秘めているゲームであることは断言します。
    この私が、中古で4千円も出して買ったゲームだから間違いない。
    (注:私は中古で2千円以上のゲームはなるべく買わない主義。ケチとか言わないように)

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