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遙かなる時空の中で

出ました、ネオロマンスの雄が。
ネオロマ好きのMが喜び勇んで購入したのだが、どうやら微妙に好みには合わなかったようで、何度かプレイして放り投げられたこの作品。
私は普通に面白いと思いましたよ? 出てくる奴が皆アレなのは置いといて。

元祖ネオロマの「アンジェリーク」よりゲーム性とストーリー性がちょっぴり高めに作られており、時には切なく痛いエピソードを盛り込んだ今作。
よりディープでクラシカルな、ピュア・ハーレクインとでもいうような雰囲気にまとまっていて、この手の作品が好きな人ならかなりハマるのではないかと。
その分、ひたすら脳天気なおバカ路線と笑いが全開の「アンジェ」と違い、気軽に笑い楽しく恋愛シミュレーションをやりたい、という人には向かない。
とにかく、キャラとのイベントをかなり掘り下げて作りこんであるので、とりあえず全員クリアしておきたいという姐さん方には非常に強敵であると断言する。

どクソ長えんだ、これが。

「アンジェ」のように、パラメータが一定水準に達したらそこでラブラブエンドというわけにはいかず、途中で自分に課せられた使命を投げ出すことは不可能。
つまり、どうあがいても、どんなにラブラブになろうとも、必ず基本シナリオの最後までプレイしなければエンディングは迎えられない。(一部例外もある)
これがもうホントつらい。一人目のときはいいのだが、何せキャラは八人もいるのだ。
ある程度までは掛け持ちはできるのだが、途中からは個別ルートに入ってしまい、それを延々と×8。
死ぬから。マジで。
当然、八人もいれば「できれば避けて通りたい」キャラというのも出てくるわけで、それがダルさの原因に。
しかも私が、「これ! このオヤジ(敵)落としたい!」と色めき立ったキャラは攻略対象外でした。ショボボーン。

そんなトホホ感をさらに、単調で芸のない戦闘モードが助長する。
いらないから、これ。誰もネオロマンスにこんなの求めてません。
「自分を守って戦う男と、それを支える主人公」という姿は確かに恋愛物として酔いやすいシチュエーションかもしれないが、そんな敵と長丁場の戦闘を繰り返さなくてはならないキャラが情けなくて、
「こんなザコ一匹に手間取ってんじゃねえよ、鍛え直せゴルァ!(゚Д゚#)」
と逆ギレしてしまう、いけないヒロインの私ですいません。どうやらネオロマをプレイする資格を持ってないようです。
ただ、異常に豪華な声優陣が、現実ならありえないクソこっ恥ずかしいセリフを惜しげもなく次々としゃべってくれるので、その点で身悶えは必至。
(半分は笑いすぎで震えているわけだが)

ある程度オーソドックスなエピソードでまとめられつつも、ツボをしっかり抑えた作りでさすがに本家の面目躍如といった感のある今作。
ネオロマ好きならやってみて損はない一品。
余談だが、中の人たちが歌っている「遥時」シリーズののキャラソンはかなり出来のいいものが多いです。
とんでもない数が出ているのだが、中の人好きならチェックしてみれば面白いかも。
ちなみに私のお勧めは、「電光石火の恋」(歌詞とパフォーマンスがめちゃウケる)と、「黒き氷塊の楼閣」(純粋に好み)。

俺の屍を越えてゆけ

私がコンシューマーで最も愛するゲームデザイナー、枡田省治氏の作品。
この人の何が好きか、というと、

シナリオがすっげーえげつないこと。(注:めちゃめちゃ誉めてます)
そして、そのシナリオがあからさまにエロいこと。(注:かなり誉めてます)
戦闘ルーチンの戦略性が妙に高いので、色々と小ズルイ手を使うことができること。

案の定この「俺屍」、上記2点において、今までの桝田作品の集大成といえるくらいエグイ作品に仕上がっております。
実際、私がこのゲームを買ったのは2001年7月のことだったのだが、おかげさまで7月中はマイ「俺屍」ブームが到来。
他のことには一切手を着けず、毎日毎日俺屍ばかりやっていたため、7月中はほとんど日記すら書けずじまいだった。

さて、一応ゲームのご紹介。

一見オーソドックスなRPGです。紹介終わり。<おい

んじゃ、何がキテるかと言えば、シナリオ。
何せこのゲーム、主人公は親の仇である大ボス朱点童子に呪いをかけられていて、2年間しか生きることができない
ドーピングアイテムでどんなに延命しようとも、どんなにスーパーキャラに育てようとも、確実に2年であの世に逝っておしまいになります。
思い入れもへったくれもあったもんじゃない。が、裏を返せば、昨今ありがちな「キャラゲー」ではない、ということ。

そして、ゲームの目的は、と言えば。

朱点童子を倒せ! 終わり。<おい

この目的を果たすためなら、どんな道程を経ようとも、どんなやり方をしようとも、一切がユーザーの自由
お使いイベントも、シナリオ重視RPGにありがちなフラグ立ても一切なし。
はっきり言って、「四角い会社」とかのRPGで育った若手ゲーマーは、プレイすれば混乱するかもしれない。
自由度が高い、ということは、自分で秩序を作らなければならない、ということなので。
が、このゲームは、その秩序を自分で生み出すことが面白いのだ。

例えば、家系の管理。
2年で死んでしまう設定なので、放っておくと当然家系が断絶してしまう。
そこで神々と交神し(要するにアレなのよ。この辺がエロい)、新しい子供を生み出すことができるのだが、神々には地水火風の属性があり、それぞれに能力差がある。
当然、遺伝システムもあり、潜在的な能力値をさらに高めるような交神相手を選ばなくてはいけない。
職業も選択でき、それぞれに奥義がある。が、これは一子相伝で、たった一人にしか受け継ぐことができない。
結果、
「コイツの方が能力値が高いが、どうしてもコイツを伝承者にしたい」
などと、非論理的で、そのくせやけに現実味を帯びた親バカな命題が発生したりもする。

ちなみに私の家系は最初水属性だったのだが、最終的には攻撃力重視の火属性になり、
「広範囲&攻撃力重視=並みいる敵は力ずくでなぎ倒して進むぜオラオラ道を開けろパーティ」
に仕上がっていた。(悪役だよこれじゃ……)
さらに、なぜか女系一族のようで、やたらと女性キャラが強かった。

というわけで好き勝手にゲームを進めていくと、中盤で一度朱点童子を倒す流れになる。

ここからがまた桝田節お得意のえげつなさ大爆発のシナリオ展開。
善と悪、の単純な二元論が崩壊するカタルシス。泥沼の人間関係。
これでもか、なくらいキレたセリフと皮肉に満ちあふれた設定。ナイス、ナイスです~~~!!

ラスボス戦も大方のユーザーの予想通り(?)エグイ。の割に、エンディングはあっさり普通だったりもする。
だが、ここでいささか拍子抜けしていると、いざスタッフロールが流れ始めたときにとんでもない衝撃が。

結論:あのスタッフロールを見ずして、俺屍を語る無かれ

私が今までプレイしたゲームの中で、間違いなく強烈なスタッフロール度No.1。
これを見るためだけにでも、俺屍をプレイする価値あり。

御神楽少女探偵団

時は大正、帝都の名探偵と謳われる主人公の下、乙女達が果敢に猟奇事件に挑む――と、概要だけ聞くと、やたらに軟派な雰囲気が漂うこのゲーム、実はバリバリ硬派な本格推理AVGだったりする。
本格の定義というのはミステリファンの間では尽きない論題なのだが、ここではまあ割愛する。
かなり私的に乱暴に訳すと、

謎が成立する状況(トリック)を提示し、それに論理的な決着(ロジック)をつける」

ってのが絶対条件なのだ。
(ああ、ミステリファンの激怒する声が聞こえる……だから怒るなって)

実はこれが意外と曲者で、謎が困難であればあるほど読者は引き込まれるが、その解決がナンセンスであれば急激に怒りが増す、という諸刃の剣なのだ。
だから、推理ゲーというのはかなり危険性の高い代物なのだが、このゲームに関してはその心配は杞憂に終わった。

とにかく、推理部分がものすごく練られている。
状況付けも見事だし、最後に颯爽と探偵が現れて謎を解決するカタルシスも計算されている。
何より、「推理トリガー」というシステムがいい。

これは、調査対象が現在の推理に有効に働く、と思ったポイントでボタンを押すと、正解の場合は何点か溜まり、それが規定の点数になると解決編へ進めるという仕組みなのだが、回数制限を設けることでゲーム中の緊張感を高め、自分で推理している、という感覚を味わわせてくれる。
この辺で、コマンド総当たり方式の推理ゲーとは盛り上がりが断然違ってくる。

実際、このポイントにはミスリードもかなりあり、その取捨選択をする手応えはなかなかのものだ。
逆に、ミステリ部分が特化しているため、キャラ立てにはあまり力が入ってないような気すらさせられる。
また、事件は解決するが、後にはやりきれない思いが残る、という本格必須のカタストロフィを感じさせるシナリオもある。

登場人物が軟派な設定であるため、誤解されがちだけど、ミステリ好きの人はやってみる価値はあり。
ただ一つ苦言。
続編作るんだったら、最初っからそう言ってくれ。ラストのシナリオが前編だけってのは蛇の生殺しです。
そして続編、どこにも売ってないよ……(涙)

アークザラッドI・II

※注! 今回のレビューは内容の都合上、1と2を一緒にしてあります。ネタバレ全開でいきます。

開発者の悪意を感じるPS初期のRPG。
「音と光のRPG」とソニーらしいいかにもな触れ込みで話題だけはさらい、その後撃沈した。

ゲームシナリオ自体は、ラストを除けば王道を押さえつつもドラマチックでそこそこ読ませるレベル。

が、まず1は完結していない
ラスト、聖櫃の封印を解いて洞窟(だったかな?)を出た主人公一行を待ち受けていたのは悪の親玉。
しかも、そいつにいきなり聖櫃奪われて鈍くささ大爆発の主人公。お前本当に勇者か?
その場は地震が起きてかろうじて逃れるも、国を追われるお尋ね者になる始末。
一方「聖母の力」を宿したヒロインは一人岸壁にたたずみつつ(゚Д゚)ポカーン。
哄笑する悪の親玉。こだまする笑い声。

言っとくけど誇張じゃないよ。本当にこれで終わりでした。
おまけにめちゃくちゃ短いプレイ時間。朝からプレイすれば、その日のうちにクリアすることが余裕で可能。
しかも、このゲームを発売後、ほぼ同時に「アーク2が出るよ」って広告打つのはいかがなものか。
最初っから続編出すつもりならそう言え。
金出して物語のプロローグを買わされたユーザーの怒りはどこへ?

そして物語は2に続く。

序盤は前作の主人公たちが出てこず、今作の主人公である熱血少年と足手まといヒロインのよくあるコンビで話が進む。
次から次へと出てくる新キャラ、前作の反省を活かしたのかボリュームあるダンジョンやシナリオ展開、1からひと続きになっている工夫がみられるミニイベント等、あの前作は前フリと納得できるレベルに仕上がっている。

だが、ゲームバランスが最悪

序盤は大したことがないのだが、後半やたらと強くなる敵。
文字通り、ザコにすら一撃死される可能性があるので際限なくやり続ける羽目になる冗長なレベルアップにうんざり。
珍しくキャラをレベル99まで育て上げ「カンストだぁ~」と一人悦に入っていた私を、登場したレベル128のラスボスは、そんなささいな喜びと「3桁かよ!」というツッコミごと、こっぱみじんに粉砕してくれた。
しかも、この時点で自キャラのHPは3桁なのに、ラスボスのHPは9999。どうやって勝てと?
まさにインフレ起こしてます。

そしてこれは2の方だが、異常な数があるミニクエスト、しかもそれをこなしているうちに本来の展開を忘れてしまうという罠。
数多くのキャラや、おまけにモンスターまでが仲間になってくれるのはいいのだが、戦闘には5人までしか出られないため、結局大多数のキャラは放ったらかしになる罠。
かなり多くのアイテムが登場するが、アイテム所持限度数が低く預かり所もないので常に持ち物に気を配らなければならない罠。
やり直しのきかない強制イベントが多く、泣くに泣けない状態にしょっちゅう陥る罠。
ストーリー展開でやけに人が死ぬ上に、報われないオチが多すぎてカタルシスを味わえない罠。

そして、何と言っても、

ラスボスを倒しても世界は崩壊し、おまけに前作主人公の二人はおっ死んじまう罠。

当然主人公は呆然とし、「何のために戦ってきたのか」と問いかける。
それに応えるかのように現れる前作主人公の二人(の幻)。

「勇者」と「聖母」は人類に希望を与えるためにお星様になりました。

言っとくけど誇張じゃ(以下略)。
当時の大作RPGとして注目を浴びていたはずの作品に、こうも後味の悪いエンディングを見せつけられ、大多数のユーザー(私含む)は確実に不快感を抱いたはずだ。
実験作ならともかく、ハードのカラーをも左右しかねない大作ソフトがこういうマネをしちゃいけませんぜ、ソニーさん。

みんな、気を付けろ。
アークザラッドは1も2も罠だらけのゲームだ。

Dance Dance Revolution 2nd reMIX

1999年の夏――。
恐怖の大王はやってこなかったが、それよりも恐ろしいモノが降臨した。

このゲームだよ。

それまでゲームに縁がなかった層にまで大反響を及ぼし、専用コントローラーは売り切れ続出、代わりに間違ってマナークッションを購入してしまう アホ うっかりさんも現れ、ある種の社会現象にまでなったこのゲーム。

普段の私なら絶対に購入しなかったに違いない。
動かなくていいものなら、一日中ゴロゴロしていることだって可能(むしろ大歓迎)な怠け者属性の私に、こんな自ら動かなければならないゲームなどできるはずがないからだ。
しかし、目前で超プレイをゲーム仲間の友人’s他、数々のゲーマーに見せつけられ、「これはやらねばなるまい」と無謀なる決心をした大バカ者がここに。
さっそくソフト&コントローラー&マットのフルセットを購入し、自宅でレッツプレイ。
上級DDRer様のプレイを見ていると実に軽やかに跳んでいるように見えるが、実際自分でやってみると、その足のおぼつかないこと。
元々鈍い運動神経をここまで恨めしく思ったことはない。
マラソン大会でどんなに鈍くさいタイムを叩き出そうと、運動会では応援専門だろうと、まったくもって気にも留めたことのなかった私だが、中途半端にゲームであったことが災いし、攻略魂に火が点いた。

初めてプレイした際、その騒音に驚いた母が2階に駆け上ってきた挙げ句、「アンタいい歳して……」とまるで可哀想なものを見る目で私を眺め、去っていったという冷たい仕打ちにも動ぜず、「会社から帰宅 → DDR → 風呂」のコンボを編み出し、クーラーのない部屋でひと夏中狂ったように踊り続け、ようやくたどり着いた境地は。

マニパラMAX(※1)で限界だったよやっぱり。
常人に足で61連符は不可能です。マジで。
でもゲーセンでは当たり前のようにクリアしてる人たちがほとんどなのが怖い。君たち人間ですか?

それはさておき、「見てても楽しい」ゲームスタイルをゲーセンで提示し、それによってライトユーザー層を取り入れ、世間的にもPRしたこのゲームの功績は大きい。
コントローラーさえ購入すれば、家庭用機でも楽しめるし、ちょっとしたパーティーゲームとしても優れている。

現在のDDRはすでにジャンプ化(※2)していて、初心者には全然入っていけないゲームになってしまっているが、各地のゲーセンでは人外化した鬼ゲーマーたちがまだまだ熱いダンスを繰り広げているようなので、これから仲間入りしたい人は、まず家庭用版で特訓してみては。


(※1)
MANIAC(一番難しいモード)の「PARANOiA MAX -DIRTY MIX-」(尋常じゃない速さの最難関曲)。
DDRは多くの信者と鬼ゲーマーを生み出し、それと共にCIAでも解読不可な暗号が多く生まれた。
穴鰤桶(ANOTHERの「BRILLIANT 2 U (Ohchestra Groov)」)とか俺炎(「MY FIRE」)とか。

(※2)
週間少年ジャンプの漫画に多く見られる強さが肥大化する現象。「インフレ起こしてる」とも言う。
この場合は、難易度がどんどん増していることを指す。
DDRのMANIACモードでは、2枚抜き(を片足で同時に踏むこと)が前提の曲が幾つもあり、人間の規格外の動きを要求されることがしばしば。
さらに、を全部同時に踏む(これを4枚抜きという)ことを要求してくるステキ曲もある。
人間の足は2本しかないということを理解してくれ、コナミ!

トール∞

こんなマイナーなゲーム、知っている人はかなり少ないとは思うが。
ハマったんだよ。仕方ないじゃん。

どれぐらいハマったかといえば、このくらい
あまりにマイナーで悲しくなってくるので、宣伝も兼ねてリンク貼っときます。
このリンク先を見てもらえればゲーム内容は分かるかと思うのですが、一応ご紹介。

「バベルの塔」を建設する、というある意味すごい目的のアクションパズルゲーム。
色の付いた正方形のブロックを90度づつ回転させて側面を同じ色に合わせるとブロックが増殖し、円周18個をブロックで埋めると1段完成、これをどんどん繰り返して頂点を目指す……という仕組み。
ただしタイム制限があり、一定時間になると下の部分がなくなっていってしまうので、素早い思考と手堅い操作が必要。
一つブロックを消すと「天使の羽」が出現し、この間にブロックを消すと連鎖となり、ボーダーラインが下がる。

パズルゲームってのは往々にして中毒性の高い代物なわけで、このゲームもご多分に漏れずその通り。
余計な装飾やエフェクトはかけらもないシンプルなゲームながら、その麻薬性たるや尋常ではなく、おかげさまで並みいる積みゲーを押しのけて、毎日毎日こればっかりプレイしておったところ、ハイスコアをのきなみ塗り替え、

ハードモードでもノーミスクリア

できるまでに成長いたしました。
……ある意味アホかもしれません。

このゲームのキモは、「次に何色のブロックが出てくるか分からない」というランダム性に基づく思考の瞬発力にある。
じっくり連鎖を狙って組み合わせを仕込むよりも、手近にあるブロックを最低限度の回転で組み合わせ、その際に増殖したブロックをさっと見て、手近のブロックをまた組み合わせ……と、繰り返すのだが、これは実にアクションゲームレベルの脊髄反射が必要なところ。
実際私は慣れるまでかなりのゲームオーバーを繰り返し、脳と手にこのゲームのリズムを刻み込んだ。

さらに奥深い要素として、ブロック一段を昇ることができ、その際は180度回転するということ。
これを何度か繰り返すことによって、素早く意図的に連鎖を組むことも可能になっている。

初心者には若干タイム制限が厳しいかもしれないが、めまぐるしく変わる状況を瞬時に判断しつつ、臨機応変にブロックを積み上げていくのは麻薬的快感があります。
廉価版なので値段も安めだし、ヒマを持てあましているような方はぜひ購入してみては。
がしかし、多忙でヒマなんざないぜ! という方は絶対やらないように。ハマったら魔のゲームです。

高機動幻想ガンパレード・マーチ

宣伝費と評価がみごとに反比例した驚異のゲーム。
噂に聞く限りでは、何とこのゲーム、宣伝費がゼロだったらしいです。マジで。
昨今、メディアの宣伝効果無くしては売れるはずもないゲーム業界、それでもこのゲームの評価がやたらに高いのは、その斬新さと異常なまでに綿密な世界設定が他の追従を許さないから。
実際、私が今年(2001)クリアしたゲームの中で、間違いなくベスト1。久しぶりに2周以上クリアした。
(最近のゲームはやたらに長くて、2周目をプレイしているヒマがない)

そして得られたのは、
「ファーストマーチで563機撃破。当然Sランククリア
というバカみたいな結果。
2周目は、
「舞プレイで327機撃破。当然Sランククリア
というアホみたいな結果。

ちなみに、2周目の撃破数が少ないのは、5月10日まで粘らずに、絢爛舞踏章を取った時点で最終戦を起こしたから。
粘ればたぶん600機以上はいけたと思う。<やりすぎ
……時々、自分が怖くなります。
まあ、世の中には1000機撃墜、というまさに決戦存在な方もいらっしゃるようですし。すげえよ、マジで。

とまあ、現在のクソ忙しい生活のプライベート部分をほとんど費やし、もののみごとにやり込んでしまうほどドツボにはまったこのゲームなのだが、何せ、ジャンル分け不能なゲームなので、「どんなゲーム?」と聞かれるとめちゃめちゃツライ。
一応、「学園もの」プラス「SLG」とでも言うべきなんだろうか。


50年前に突如現れた人類の天敵「幻獣」。
人類は存続のために天敵と戦うことを余儀なくされる。
1997年、幻獣と戦い続ける人類は、劣勢のあまりユーラシアから撤退。幻獣軍は九州西岸から日本へ上陸。
事態を憂えた日本国首脳部は、1999年にふたつの法案を可決し、起死回生をはからんとする。

幻獣の本州上陸を阻止するための拠点、熊本要塞の戦力増強。
もうひとつは、14歳から17歳までの少年兵の強制召集であった。

プレイヤーはこの少年兵の一人「速水厚志」。
「人型戦車兵器・士魂号」のパイロットとして戦闘に参加することになる。


というのが、はしょりまくったこのゲームの概要。
実はめちゃくちゃ暗い上に、かなり切羽詰まった状況だったりする。

ゲーム内容としては、とにかく何をしてもよいのだ。
一応主軸となるストーリーはあるが、その中でどう生活するかはプレイヤーの自由。

真面目に授業に出て同級生とラブラブな学園生活をエンジョイするもよし。
戦闘に明け暮れて鬼神のような人生を送るもよし。
世界の謎を解き明かすことに腐心してもよし。
他のキャラをつけ回すストーカープレイに走るもよし。

プレイヤーの勝手気ままなスタイルをすべて許容し、かつ破綻を見せない驚異のゲームシステム。

何せ、普通のゲームだったら回避できないはずの戦闘パートですら、このゲームでは回避できる。
(だから、SLGと断言できないのだが)
一応、エンディングにランク付けはあるものの、実はそれは大した意味をなさないのではないか、とすら思う。
Sランクを取って、初めて世界の謎を垣間見ることになるのだが。
むしろ、このゲームをどう遊んだか、ということの方が、プレイヤーにとっては重要なのだ。
だって、世界の謎を解くより、ストーカープレイの方が楽しい人だっているもんね。
私はこの「世界の謎」って奴にどっぷりとハマった口であるのだが。

何せ、シナリオの切れ味がすごい。
セリフや展開が重い。舞台が戦時中であることをことあるごとに感じさせてくれる、非情でリアルな世界。
これは、ゲームの中であるはずなのに、毎日が死と隣接しているはずの彼らに、それでも淡々と日々を過ごしている生活臭が感じられ、

あまりにも日常的すぎて。
あまりにも現実的すぎて。
あまりにもありえそうで。

その生々しさが、ふと恐くなる。
それは、友人同士の会話の中でも如実に現れている。

通常の人間では到達できないとされる、幻獣300機撃墜。
これを、プレイヤーが操るキャラクターが成し遂げたときの同級生の反応はとても冷たい。
普通のゲームでなら勇者として崇められ、誉められるべき場面であるのに、だ。
同級生達は怯え、遠巻きにし、話しかけると敬語で答える。
普通に考えるとそれはとても当たり前の反応なのだが、てっきり賞賛の言葉をもらえるとゲーム思考に慣らされてしまっていた頭では、思いもつかなかっただけにショックも大きかった。
ちなみに、ゲーム中で最も私が印象深かったセリフ。

「お前の選んだ道だ。気にするな。死を呼んで舞う美しい化け物よ。
                      人を守るために人でないものになったのだろう?」

通常の人間にとって「勇者」とは、「人でない」異端者であり「恐れられるべき存在」であること。
仮想世界の住人にそれを指摘されるとは本末転倒だが、こういう細部のセリフにまで神経が行き届いているこの作品、他にも思わず「真理かもしれん」と思ってしまうセリフが目白押しだったりする。
さらに難解で壮大、かつ多重構造の設定がこの世界観を盛り上げる。

ライトな人はライトなりに、深い人は深いなりに三者三様に遊べるゲーム。
周回すればしただけ、新しい魅力と切り口が見えてきます。私も間もなく再プレイを始めるつもり。
取っつきは悪いかも知れないが、ものすごい可能性を秘めているゲームであることは断言します。
この私が、中古で4千円も出して買ったゲームだから間違いない。
(注:私は中古で2千円以上のゲームはなるべく買わない主義。ケチとか言わないように)

エクソダスギルティ

う~ん……これがあの菅野ひろゆき氏(DESIREEVEYU-NOの生みの親)のゲームなのか?
というのが第一声。コンシューマー参画第一弾にしては、明らかに練り込みが足りないと思う。
これがまったく無名のド新人だったら80点クラスのゲームなのだが、決定的に容量不足
これだけのスケールの話を、CD1枚で納める、というのは力業を通り越して無茶というものだ。

相変わらず、ネタの目の付け所はとてもいい。
聖書ネタは一歩間違えばお笑い種にしかならないが、それをここまで盛り上げ、壮大な話に仕立て上げる力量はさすが。
が。今回はちょっと気になることがある。(以下、確証はないので自主規制。気になる人は反転)

過去編、未来編は「BASTARD!!」、現代編は菊地秀行の「エイリアン」シリーズに酷似しているのですが。
時期的には完全にこの2作品の方が古いので、これはちょっとまずいんじゃないのか?
どこが似てるって、設定や細部がかなり。
「母なる心」なんてバスタの「破壊神アンスラサクス」と同じスタンス、同じデザインだし、突出しすぎた文明のせいで世界が一度滅びたところまで一緒。
それが神と悪魔の交戦という理由にされているところも。

現代編においてはもっとマズイ。
宝探し協会、ハンターランキング、高校生のトレジャーハンター、これまんま「エイリアン」シリーズですわ。
金に糸目をつけず、高価な装備を持ち、親もトレジャーハンターでしかも超一流、ってとこも同じです。
モチーフにするのならもう少し隠してくれればよかったのだが。どちらもメジャーすぎる作品だし、そもそも、独創的なシナリオで評価が高い菅野氏にしては、少しお手軽すぎやしないだろうか。
完全に私の独断なので、単なる深読みのしすぎなのかも知れないが。

さて、肝心のゲームの方だが、相変わらずフラグ立てが厳しい
今回は攻略併用だったのだが、それでも未来編の紋章を持って逃げている兵士を追い立てるところで30分は詰まりました。
(私だけなのか!?)
あとはほとんど選択の余地もなく読んでいくだけ、なのだが。
時折入るこういうゲーム要素が、「コマンド総当たり方式」の古いAVGゲーム慣れしてない人にはちょっと難しいのではないか。

シナリオは……上にも書いたが、せめてCD2枚は欲しかった。
部分部分は悪くないのに、掘り下げが足りないので、ずいぶん唐突に思える箇所がいくつかある。

過去編においては、主人公が育ての親の仇である炎の神官を愛するようになるエピソード。
未来編においてはラスト近くの母なる心との対峙に至るまで。

今まで仇だった相手を、そんなに簡単に許したり、あまつさえ愛したりできるものか?
少なくとも私は無理だ。
これがPCゲームだったら、絶対にこの辺の葛藤をもっと深く追求しているだろうと思うだけに惜しすぎる。

現代編は一番破綻が少ない。
相変わらずスピードと緊迫感のある展開、独自の解釈による謎解き、他のエピソードに結びつける伏線、この辺はさすが菅野氏といったところか。
杖が交わる(これって十字架のメタファーだよね?)、とか、死海が割れて通路ができるとか、ちょっとでも聖書をかじったことのある人なら誰でも知っているエピソードが思わぬところで出てきて、ニヤリとさせてくれます。
こういうところのネタばらしのテクニックはとても秀逸なんだが。
やっぱり菅野氏にはPC業界をメインフィールドにしてほしいと思ってしまった作品でした。
人物を描く上での規制も少ないと思うしね。
というわけで、今回は残念ながら大目に見て70点といったところでしょう。

久遠の絆

ゲーム仲間の友人’sから強力にプッシュされたゲーム。というわけで私もさっそく借りてプレイ。

PS末期に出たAVGだが、シナリオが非常に練り込んである。
はっきり言って、PSでよくぞここまでやった、と思う。画像も音楽も綺麗だし、スタッフの熱意を感じる。
シナリオ上多少つじつまの合わないところもあるし、ネタ自体(転生とか陰陽道とか)は使い古されたものだ。
が、その使い方が上手い。

とにかく演出がいい。
ヒロインを少人数(3人)に絞ることで、各人の微妙な心情の機微が深く掘り下げられているし、脇を固めるキャラたちにもきちんとスポットを当てることで、ありがちな使い捨てのシナリオになるのを防いでいる。
それに、大筋は変わらないものの、選んだヒロインによって、シナリオががらりと変わってくる。
これは膨大なシナリオの成果だ。

コンシューマーでここまで泥沼の人間関係を展開していいものか、とも思うが、そこがまたいい。
全編恋愛を機軸にしてはいるのものの、登場人物それぞれが「毒」を持っている。
個人的には、「恋愛」って人間の「負」なる部分がかなりさらけ出されると思っているので、その点では非常にリアルだ。

愛しい男を他人に渡したくないばかりに食事に毒を盛る桐子、弟の恋人に恋い焦がれ苦悩する晴明、コンプレックスと妹に対する想いから主人公に殺意を抱くようになる光栄、愛してはいけないはずの主人公を愛し、天の裁きを受けざるをえなくなった万葉等々、挙げればきりのない毒のある方々。
おきれいな恋愛ゲーに飽きた方はぜひ。

さて、このゲームの問題点について。
シナリオがとにかく長い(再プレイがためらわれる)、誤字が多い、アクセスが遅い、戦闘がたるい、など。
とにかくインターフェイスがまずい。これがシナリオのテンポを大幅に妨げている。
いきなりゲームオーバーになる危険性もあるので常にセーブしておきたいところなのだが、いかんせんそのセーブがのろいのだ。

誤字に関しては、「納期に追われてたの?」と尋ねたくなるくらい多い。
攘夷→譲位じゃ全然意味が違うだろ!
「シネマティックノベル」と謳ってるんだから、校正ぐらいちゃんとやってくれ。

あとは、平安編、現代編に対し、元禄編と幕末編が明らかに力不足
輪廻を重ねた、という説得力を持たせたかったのだろうが、平安編で書ききった、複雑に絡み合う人間模様を他の時代で繰り返させるには、このシナリオでは説得力が足りなさすぎる。
このため、章を重ねてしまうと感動が薄れるという弊害が起こる。
もっと他の方法でそれを表現してほしかった。
そうすれば、ここまで長大なシナリオにならずともすんだと思うのだが。
(実際、元禄編と幕末編がとても好きだ、と言う声はあまり聞いたことがない)

色々と問題はあるが、輪廻転生、悲恋、陰陽道、人間の妄執が好きな人はやってみて損はない。
が、相当の時間を要することだけは覚悟しておくように。
シナリオは良質、インターフェイスは悪質なゲームと言えよう。

FINAL FANTASY9

「原点回帰」を謳った9作目。
すでにPS市場ではCGを極めるところまで極めた感のあるスクウェアだが、さらなる進化を遂げ、これに関してだけは「いったいどうなってるんだ?」と思わせるクオリティはさすが。
ゲームは、7・8のとんでもない狂いっぷりに比べると至極まとも。まともすぎてあまり印象に残ってない。
すべてがある一定レベル以上の完成度で、今回はさほどシナリオも破綻していない。
というより、ミニクエストが多すぎて、メインシナリオがあまり生きていないように感じた。
ビビはかわいかったし、プレイしてるときは普通に面白かったのだが、もう一度プレイしようとは思わないし、正直ボリュームがありすぎて辟易したのも事実。
やってもやっても終わりが見えないってのはとても辛かった。

ラストがきれいにオチたこと、システムやシナリオがハズレのない手堅いレベルであることから、RPG初心者にお勧めです。
ただ、かつてのFFのように冒険心が刺激される、ということは完全になくなった。
もうFFシリーズをプレイしたいという欲求が私の中ではかなり薄れており、FF11が出た今も、10にすら手を着けていない。

FINAL FANTASY8

驚異的な費用をかけ、熱狂を持って迎えられた偉大なるクソゲー
ディスク3から主人公が別人に変貌します。
ディスク1・2では何にも興味を示さず、任務遂行にだけ忠実なクールな傭兵だった主人公が、3枚目の冒頭からはいきなり恋に狂う大バカ野郎に大変身。心境変化に至る描写はまるでなし。置いてかれたユーザーポカーン(゚Д゚)

主人公とヒロインのはた迷惑な恋は世界を巻き込み、宇宙空間にまで飛び出し、今にも死が隣り合わせの状況だというのに、緊迫感のない二人はいちゃつきだす始末。ユーザー仰天Σ(゜▽゜;)

何の前触れもなく、いきなりヒロインが「魔女」よばわりされて封印されることに。そんな設定聞いてないよ!
伏線もないよ! それでも頑張れ主人公! 最愛のヒロインを助け出すために! ユーザー戦慄(((((;゚д゚)))))ガクガクブルブル

ディスク4までたどり着いたぜベイべー。これでこの何の前フリもなく、説明不足が横行する狂った世界ともおさらばだ。
ところでラスボスって結局何が目的だったの? 最後まで明かされずじまい。ユーザー呆然(゚〇゚;)

これがこのゲームのすべてだ。いやマジだって。本当に。嘘だと思うならやってみて。
ライトユーザーを狙っているのはわかるが、それにしてはバランスが悪すぎ。
設定やシナリオはライトユーザーを、システムはゲーマーをターゲットにしてるんだろうが、どっちにしろ最悪の出来。
整合性がまったくなく、プレイしてる最中でさえ自分の目的が何か分からないユーザーも多々いるはず。
大作ならではの汚点がすべて出尽くした、ある意味希有な作品。
確かにウリにしているだけあって素晴らしいムービーを除いたら、意味と価値は全然ない作品だと言える。

FINAL FANTASY7

PSでの現在のRPGスタイルを確立した諸悪の根元
美麗なムービー、どこ歩いてるのかちっとも分からんマップ、見えにくいキャラ、難解なシステムにエフェクトがウザい戦闘。
そして中身の極めて薄い、無駄に重苦しいシナリオ
確かに、PSで初めてゲームをプレイする、というようなライトユーザーを取り込む魅力は十分。
だけど、私らゲーマーがやりたいのは、「映画」じゃなくて「ゲーム」なんですが。
任天堂が「マリオ」や「ゼルダ」を投入するのと、スクウェアが「FF」を投入するのとでは、天と地ほどの違いがある、ということを声を大にして言いたい。
これが世に出てしまったからこそ、他メーカーはこぞってムービーばかりに力を入れた、しょうもないゲームを連発するようになってしまったので。
一概にFFのせい、とまでは言いませんが、あくまでも「ゲーム」としての面白さで勝負してほしかった。

ちなみに、エンディングで「After 500 years ago…」とテロップが流れるが、ここでMが「afterって前だっけ、後だっけ?」と激しいボケをかましたのは、仲間内ではもはや伝説化した話。
500年前だったら、今までの戦いの意味づけはどうするつもりだったんですかMよ。

おかげさまで、本来なら一抹の寂しさを感じずにはいられないあのエンディング時、大爆笑させていただきました。

ドラゴンクエスト7~エデンの戦士たち~

死ぬほど待たせられた挙げ句、PSにプラットフォームを移して、満を持しての発売。

楽しすぎるー!!

いやもう、この仕掛けがたまらない。DQ節炸裂。
いらないCGとかへっぽこムービーとかはこの際見なかったってことで。
平和で、魔王やモンスターに脅かされてない世界。
そこで村や町単位のちょっとした謎を解いていくうちに、だんだんと世界の仕組みが見えてきて……。

と、のんびり、ゆっくり、ちびちびとプレイすることができるのがたまらなくうれしい。
サブイベント関係も圧巻の一言。
小さなメダル、移民システム、モンスターパークにかっこよさコーディネート、とハマったら身を滅ぼすであろう魅力的なイベントが溢れている。
DQ恒例の裏ダンジョンも充実しており、あたくし、未だに裏ボスの「神様」に勝てません。

実はシナリオが意外とヘビー。せっかく尽くしても報われないケースがあったり、どうやっても後味が悪くなったり。
ちょっとせつないイベントも用意されており、大人のプレイに耐えうるRPGだと思います。

ところで、次はいつだ?

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