美食戦隊 薔薇野郎
「ぐるめせんたい ばらやろう」と読む。「びしょく」ではないのでそこんとこよろしく。
……素薔薇しい。
ゲーム自体は、「ファイナルファイト」タイプのオーソドックスな横スクロール格闘アクション。
だが、そのゲームセンスとステキなシステムは、クソゲーとは単純に言い切れない、不気味な雰囲気を醸し出している。
これは究極レベルのバカゲーだ。
まずプレイキャラを選択できるのだが、その彼らの名前が、
うああああ、何て悩ましいんだ。頭痛が痛い(※1)。
彼ら薔薇野郎にはそれぞれ好みの食材があり、それを得るために敵キャラを多彩なアクションで倒しつつ進んでいく。
さらに、「ポージング」(ボディービルでよくやるアレ)で敵の攻撃をかわせたり、敵の倒し方によって得られる食材が変わったり、と戦闘システムも相当奮っている。
……素薔薇しいv
そして、このゲームの最もイッちゃってる要素が、「ライフアップグルメシステム」。
道中、敵を倒すたびに奴らは何かしら食材を落とすのだが、まずはそれらを拾い集める。
このとき、ほんのドット単位で体力が回復する。が、あまりにも目に見えなさすぎなほど少ししか回復しない。
さて、面をクリアした際の「ディナータイム」では「サイバーシェフ」が現れ、彼に任意の食材を二つ渡すことになる。
それを調理してもらい、出来上がった料理を食べてパワーアップ&体力回復……するのだが。
パワーダウンもしちゃうんだよ。これが。
プレイキャラの好みの食材を使えば、かなりのパワーアップが期待できるが、それをうっかりしくじると大変なことが待ち受けている。
以下、危険な食材の掛け合わせ例。
素薔薇しいvv
この、ハラハラドキドキ腹下し確定な、バカゲーを狙った挙げ句にそのはるか上空を行く卓越したセンス。
残機や1UPすらない、男気溢れるシステム。
コンティニューはあるが、難易度を「アツい」にすると、それすら使えなくなってしまう。
同封のアンケートハガキには、購入の動機欄に、「間違ったから」というステキ回答が用意されている。
素薔薇しいvvv
念のため申し添えると、このゲーム、バランスはわりと良く、操作も軽快で難が少ない。
アクション要素は驚くほどまとも。というより、秀逸なくらいに多彩。
グラフィックも緻密だし、群を抜いて狂ったこのコンセプトを除けば、かなり遊べる秀作として名を残していたかもしれない。
いろんな意味で無駄にすごすぎるこのゲーム。
あまりの素薔薇しさに、近年、「ユーズドゲームズ」誌で取り上げられたので、知っている人も多いかも。
噂では、コレを開発したチーム全員が責任をとって退職した、って聞いたんですが本当ですか?
さぁ、アナタも今すぐ中古屋でソフトをゲット!
そして共に誉め称えましょう。
素薔薇しい! と。
(※1)よくある日本語の間違った使い方例。
だが、2001年最大の問題作「リアル鬼ごっこ」の中で、作者は「小説家」という言葉を生業とする職業でありながら、平然と作中でこの表現を用いた。他にも「疲労の余り疲労困憊している」とかステキ表現が満載なので、絶対に金を出して読んではいけない。