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アークザラッドI・II

※注! 今回のレビューは内容の都合上、1と2を一緒にしてあります。ネタバレ全開でいきます。

開発者の悪意を感じるPS初期のRPG。
「音と光のRPG」とソニーらしいいかにもな触れ込みで話題だけはさらい、その後撃沈した。

ゲームシナリオ自体は、ラストを除けば王道を押さえつつもドラマチックでそこそこ読ませるレベル。

が、まず1は完結していない
ラスト、聖櫃の封印を解いて洞窟(だったかな?)を出た主人公一行を待ち受けていたのは悪の親玉。
しかも、そいつにいきなり聖櫃奪われて鈍くささ大爆発の主人公。お前本当に勇者か?
その場は地震が起きてかろうじて逃れるも、国を追われるお尋ね者になる始末。
一方「聖母の力」を宿したヒロインは一人岸壁にたたずみつつ(゚Д゚)ポカーン。
哄笑する悪の親玉。こだまする笑い声。

言っとくけど誇張じゃないよ。本当にこれで終わりでした。
おまけにめちゃくちゃ短いプレイ時間。朝からプレイすれば、その日のうちにクリアすることが余裕で可能。
しかも、このゲームを発売後、ほぼ同時に「アーク2が出るよ」って広告打つのはいかがなものか。
最初っから続編出すつもりならそう言え。
金出して物語のプロローグを買わされたユーザーの怒りはどこへ?

そして物語は2に続く。

序盤は前作の主人公たちが出てこず、今作の主人公である熱血少年と足手まといヒロインのよくあるコンビで話が進む。
次から次へと出てくる新キャラ、前作の反省を活かしたのかボリュームあるダンジョンやシナリオ展開、1からひと続きになっている工夫がみられるミニイベント等、あの前作は前フリと納得できるレベルに仕上がっている。

だが、ゲームバランスが最悪

序盤は大したことがないのだが、後半やたらと強くなる敵。
文字通り、ザコにすら一撃死される可能性があるので際限なくやり続ける羽目になる冗長なレベルアップにうんざり。
珍しくキャラをレベル99まで育て上げ「カンストだぁ~」と一人悦に入っていた私を、登場したレベル128のラスボスは、そんなささいな喜びと「3桁かよ!」というツッコミごと、こっぱみじんに粉砕してくれた。
しかも、この時点で自キャラのHPは3桁なのに、ラスボスのHPは9999。どうやって勝てと?
まさにインフレ起こしてます。

そしてこれは2の方だが、異常な数があるミニクエスト、しかもそれをこなしているうちに本来の展開を忘れてしまうという罠。
数多くのキャラや、おまけにモンスターまでが仲間になってくれるのはいいのだが、戦闘には5人までしか出られないため、結局大多数のキャラは放ったらかしになる罠。
かなり多くのアイテムが登場するが、アイテム所持限度数が低く預かり所もないので常に持ち物に気を配らなければならない罠。
やり直しのきかない強制イベントが多く、泣くに泣けない状態にしょっちゅう陥る罠。
ストーリー展開でやけに人が死ぬ上に、報われないオチが多すぎてカタルシスを味わえない罠。

そして、何と言っても、

ラスボスを倒しても世界は崩壊し、おまけに前作主人公の二人はおっ死んじまう罠。

当然主人公は呆然とし、「何のために戦ってきたのか」と問いかける。
それに応えるかのように現れる前作主人公の二人(の幻)。

「勇者」と「聖母」は人類に希望を与えるためにお星様になりました。

言っとくけど誇張じゃ(以下略)。
当時の大作RPGとして注目を浴びていたはずの作品に、こうも後味の悪いエンディングを見せつけられ、大多数のユーザー(私含む)は確実に不快感を抱いたはずだ。
実験作ならともかく、ハードのカラーをも左右しかねない大作ソフトがこういうマネをしちゃいけませんぜ、ソニーさん。

みんな、気を付けろ。
アークザラッドは1も2も罠だらけのゲームだ。

アンジェリークSpecial

持ってる自分が恥ずかしいソフトNo.1かも(泣)
いえね、アンジェシリーズを全作プレイしてる人ってそれなりに多いと思うんですよ。
でもね、FX版を持っている、というのはそれだけで不名誉だと思うのですがこれ如何?
(ネット上にはたくさんいるが、リアルでそんな奴にお目にかかったことがほとんどない)

うわぁぁん! 言い訳告白します! FX本体と抱き合わせだったんですぅぅぅぅ!。・゚・(ノД`)・゚・。 
ソフト分が丸々タダみたいな値段になったので、うっかり騙されて買ってしまったんですぅ!
FXは「天外魔境」の新作をやるために必要だったんですぅ!(出なかったけどよ……)

まあ、手に入れたからにはやらにゃ……ってわけで、SFC版をすでにプレイ後だったにもかかわらず懲りずに再プレイ。
マイナーバージョンアップみたいに、FXのウリだったアニメーションと声が入っただけの代物だったのだが、さすがにこの出来上がりは相当なもの。
特に声に関しては、

塩沢兼人、子安武人、速水奨、林延年、飛田展男、堀内賢雄、結城比呂、岩田光央、関俊彦、折笠愛、白鳥由里、
三石琴乃、田中敦子(敬称略)

と当代の有名声優陣がこぞって出演しており、光栄(今はコーエー)の異常なまでの入れ込みようを感じさせ、ハンパじゃねぇなこのギャラ……と思わせたものだ。

確実に女性をターゲットにしているだけあって、もちろん私がやっても確かにそれなりに楽しくはある。
半分顔を押さえつつ、「うっひゃー、見てらんねえよ」って楽しさではあるが。
もちろんゲーム性は非常に弱く、初めてのプレイでも守護聖9人切り、かつ女王エンド補完をするのは造作もないが、まったく頭を使わないでゲラゲラ笑いながらできるゲーム、ってのも珍しいのでこれはこれでOK。

ただ、SLGで長い歴史を築いていた光栄だからこそ、細かいシステム回りに気を配ってほしかったなー、とは思う。
コンフィグの内容が貧弱で、再プレイが非常に苦痛。
たぶん、これで初めてゲームをプレイするというおなごちゃんたちには気にならないかもしれないが、私は彼女らほど気が長くないので、最初っから全員のエンディングを補完できるように手堅く進めてしまわざるをえないわけです。
だって面倒くさいじゃん。

はい、決定的に萌えに対する抗体がありすぎる(ある意味)ダメゲーマーです、私は。
守護聖様とのデートで森の泉に行ったとき、いきなりラブラブムード全開の音楽に変わったのがおかしくて腹抱えて笑い狂ってしまったような、夢見る乙女失格者です。

しかし、「すべての男は私にひざまずくのよッ!」とか「ちやほや女王様気分を味わいたいわ!」とか「たまにはロマンチックな言葉で口説かれてみたいのよ!」という腐女子の方々には何をもってもお勧めします。
いかにもなファンタジー系2次元キャラに抵抗がないならば。
あんまり書くと「ときメモ」ファンの男子と同じくらい怖いアンジェファンに刺されるからこの辺でやめとこう。

笑いに飢えてるなら、男性もやってみたら面白いかもよ。

エクソダスギルティ

う~ん……これがあの菅野ひろゆき氏(DESIREEVEYU-NOの生みの親)のゲームなのか?
というのが第一声。コンシューマー参画第一弾にしては、明らかに練り込みが足りないと思う。
これがまったく無名のド新人だったら80点クラスのゲームなのだが、決定的に容量不足
これだけのスケールの話を、CD1枚で納める、というのは力業を通り越して無茶というものだ。

相変わらず、ネタの目の付け所はとてもいい。
聖書ネタは一歩間違えばお笑い種にしかならないが、それをここまで盛り上げ、壮大な話に仕立て上げる力量はさすが。
が。今回はちょっと気になることがある。(以下、確証はないので自主規制。気になる人は反転)

過去編、未来編は「BASTARD!!」、現代編は菊地秀行の「エイリアン」シリーズに酷似しているのですが。
時期的には完全にこの2作品の方が古いので、これはちょっとまずいんじゃないのか?
どこが似てるって、設定や細部がかなり。
「母なる心」なんてバスタの「破壊神アンスラサクス」と同じスタンス、同じデザインだし、突出しすぎた文明のせいで世界が一度滅びたところまで一緒。
それが神と悪魔の交戦という理由にされているところも。

現代編においてはもっとマズイ。
宝探し協会、ハンターランキング、高校生のトレジャーハンター、これまんま「エイリアン」シリーズですわ。
金に糸目をつけず、高価な装備を持ち、親もトレジャーハンターでしかも超一流、ってとこも同じです。
モチーフにするのならもう少し隠してくれればよかったのだが。どちらもメジャーすぎる作品だし、そもそも、独創的なシナリオで評価が高い菅野氏にしては、少しお手軽すぎやしないだろうか。
完全に私の独断なので、単なる深読みのしすぎなのかも知れないが。

さて、肝心のゲームの方だが、相変わらずフラグ立てが厳しい
今回は攻略併用だったのだが、それでも未来編の紋章を持って逃げている兵士を追い立てるところで30分は詰まりました。
(私だけなのか!?)
あとはほとんど選択の余地もなく読んでいくだけ、なのだが。
時折入るこういうゲーム要素が、「コマンド総当たり方式」の古いAVGゲーム慣れしてない人にはちょっと難しいのではないか。

シナリオは……上にも書いたが、せめてCD2枚は欲しかった。
部分部分は悪くないのに、掘り下げが足りないので、ずいぶん唐突に思える箇所がいくつかある。

過去編においては、主人公が育ての親の仇である炎の神官を愛するようになるエピソード。
未来編においてはラスト近くの母なる心との対峙に至るまで。

今まで仇だった相手を、そんなに簡単に許したり、あまつさえ愛したりできるものか?
少なくとも私は無理だ。
これがPCゲームだったら、絶対にこの辺の葛藤をもっと深く追求しているだろうと思うだけに惜しすぎる。

現代編は一番破綻が少ない。
相変わらずスピードと緊迫感のある展開、独自の解釈による謎解き、他のエピソードに結びつける伏線、この辺はさすが菅野氏といったところか。
杖が交わる(これって十字架のメタファーだよね?)、とか、死海が割れて通路ができるとか、ちょっとでも聖書をかじったことのある人なら誰でも知っているエピソードが思わぬところで出てきて、ニヤリとさせてくれます。
こういうところのネタばらしのテクニックはとても秀逸なんだが。
やっぱり菅野氏にはPC業界をメインフィールドにしてほしいと思ってしまった作品でした。
人物を描く上での規制も少ないと思うしね。
というわけで、今回は残念ながら大目に見て70点といったところでしょう。

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